群馬県中之条町において、65歳以上の全住民5000人を対象に、十年以上にわたり身体活動（歩き）と疾病予防の関係を調査した結果、「メタボ予防には“早歩き”が効果的であること」、「ウォーキングに取り組んだ人の医療費は、そうでない人の医療費に比べ約7割に抑えられていること」が判明しました。

N-systemは、中之条町の調査結果を可視化し、日常的な身体活動量（歩数）と中強度の活動時間（早歩き時間）から疾病リスクを評価するとともに、医療費抑制のシミュレーションも可能にしたシステムで、ハイリスク者を対象とした健康保険組合様のデータヘルス計画や特定保健指導に利用可能です。

N-systemは、「1日8,000歩の中程度（早歩き）の歩行を継続する人は病気になりにくい」という中之条研究のエビデンスをベースに構築されています。

ご利用には、PCかスマートフォンとインターネットの環境が必要です。システムへの登録後は、毎日の歩数と中程度の活動時間を測定していただくのみです。

一般的に中強度の身体活動の測定は困難ですので、それが測定可能な歩数計や活動量計による値を手入力する必要があります。

一方、通信機能を有する指定の活動量計を利用すれば、手入力の必要はなくなりシステム利用の手間が軽減されます。

取り込まれたデータは、月次で複数のレポートにて閲覧やプリントアウトが可能で、健保様や各利用者様へのレビューに活用できます。

「身体活動スコアの変化」では、歩数と中強度の活動時間をベースに、日々の身体活動（歩数と中強度活動）のバランスを100点満点のスコアとA～Eまでのランキングで評価をします。
この評価は翌月以降の身体活動を改善するため、重要な参考データとなります。

「身体活動の量・質バランス図」においては、1ヶ月の活動が月平均・週平均・日別に表示され、身体活動（歩数と中強度活動）のバランスと各種疾病（肥満や糖尿病など）の予防基準との関連性を把握することができます。

「身体活動の目標達成度」では、1ヶ月の身体活動の結果から、肥満・メタボからうつ病・ねたきりなど20の疾病や病態それぞれについて、予防のための各種目標値とその可能性（目標達成率・歩数と中強度身体活動の判定）を表示します。現状のリスクを確認するとともに、翌月以降の目標設定のために活用します。

上記レポート類は、毎日の「身体活動の測定項目一覧」を元に作成されます。日別の歩数・中強度身体活動・スコア・評価の変動を見ることで、曜日や日にちによる特性や偏りを把握することに有効です。