みなさんよくご存じのとおり、英語を身につけるということは簡単なことではありません。もう何年も英語を勉強しているというのに、知っているはずの英語をきちんと使えているとは思えないのではないでしょうか。
日本のみなさんは文法や単語はよく知っています。たしかに文法も単語も大切なのですが、それだけでは十分にコミュニケーションがとれるようにはなりません。自信をもって英語を話すためには、知っているフレーズを増やすことが大切なのです。文法や単語というのはフレーズを覚えやすくしてくれるためのもの、つまり、本当に知らなければならないのはフレーズなのです。
言いたいときに言いたいことをきちんと言えるようになるために、自分の英語の知識をフルに使って「とっさのひとこと表現」をたくさん覚える……この「とっさの英会話検定」が、みなさんにとってそのモチベーションとなってくれればと私たちは願っています。テストに備えて勉強し、そしてそのテストに合格する。すると、もっと自信をもって英語を話せるようになります。そして、自分の英語が相手に理解してもらえたとき、もっともっと勉強しようというやる気が湧いてくるのです。
私が最初に覚えた日本語のひとつが「おはようございます」でした。初めて日本に来たときに近所に住むおばさんに向かってこう言ったのを覚えています。そのおばさんは私の言葉を理解して、返事をしてくれました。そのときに、私はもっと日本語を勉強しようと思いました。
フレーズを覚えて、チャンスがあればそのフレーズを使う。そうすることで、そこからさらに勉強を続けてゆくことができるのです。そして、続ければ続けるほど、英語の勉強は楽になってゆくのです。
|